ビタミンCについて

ビタミンC は、水溶性ビタミンの1種です。

化学的にはアスコルビン酸のL体のみをさします。

ビタミンCを欠いた食事を続けていると、正常なコラーゲン合成ができなくなり壊血病を引き起こします。

ビタミンCは、水溶性で強い還元能力を有しており、活性酸素を消去します。

ビタミンEは脂溶性で活性酸素を消去する能力があるのですが、ビタミンCはその能力を失ったビタミンEを再生させることができます。

我々はアスコルビン酸を体内で合成できないため、ビタミンCは必須栄養素です。

なお、人間以外の多くの動物は、アスコルビン酸を生体内で生合成できます。

成人の1日あたり摂取量としての厚生労働省による推奨量(RDA)は、100mgです。

ビタミンCが欠乏すると、出血性の障害をもたらす壊血病を発症すると言われています。

また、ビタミンCが慢性的に不足すると、老化を早めると言われています。

ビタミンCを摂取するためのサプリメントもよく利用されています。

ビタミンCを含むサプリメントは、壊血病の予防の他、鉄分、カルシウムなどミネラルの吸収促進、傷の治癒の目的でも利用されます。

また、風邪やインフルエンザ、その他の感染症に対しても有効です。

「レモンはビタミンCを豊富に含む果物である」と誤解されがちですが、実際には同じ柑橘類であるグレープフルーツやユズよりも含有量は少ないのです。

「酸味の強い果物ほどビタミンCが豊富だ」と思われがちですが、実際にはそれらの酸味の多くはクエン酸によるものです。

ビタミンCは、加熱により分解されやすい栄養成分です。


エピソード

16世紀から18世紀の大航海時代には、壊血病の原因が分からなかったため、海賊以上に恐れられいました。

ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見の航海においては、180人の船員のうち100人がこの病気にかかって死亡しています。

1753年にイギリス海軍省のジェームズ・リンドは、食事環境が比較的良好な高級船員の発症者が少ないことに着目し、新鮮な野菜や果物、特にミカンやレモンを摂ることによって、この病気の予防が出来ることを見出しました。

その成果を受けて、キャプテン・クックの南太平洋探検の第一回航海で、ザワークラウトや果物の摂取に努めたことにより、史上初めて壊血病による死者を出さずに世界周航が成し遂げられました。

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